抜歯の主な原因

抜歯の主原因

歯を失う原因の第一位は「歯周病」です。歯周病は虫歯等と異なり、痛みなどの自覚症状がほとんどないため、気づいたときににはかなり進行してしまい、抜歯しなければならない…ということも少なくありません。

また歯周病を治療することは、お口の中だけでなくお身体の健康を守ることにもつながります。歯周病菌が血管などから身体に入ってしまうことで、糖尿病の進行や心疾患の発症、妊婦さんは低体重児を出産するリスクが高くなることが報告されています。以下のような症状…

  • 歯を磨いた時に歯ぐきから血がでる
  • 歯がグラグラする
  • 歯が長くなった(歯ぐきが下がった)気がする
  • 口臭が気になる

…等々、少しでも思い当たる方は、歯周病の疑いがあります。

自分は大丈夫だと思っている方も、ぜひ当院で検査をお受けになられてみてください。

日本歯周病学会の認定医による治療

日本歯周病学会の認定医

院長は日本歯周病学会が認めた歯周病認定医の資格を有し、専門的な歯周病治療をお受けいただけます。また歯周病学で学位を取得した歯学博士でもあり、エビデンス(医学的根拠)や今までの臨床経験に基づき、一般的な歯科医院とは違った歯周病治療・予防のアプローチを行う事ができます。

本当の歯周病予防とは「効果的な歯周病予防プログラム」

染め出し

歯周病の予防や進行を食い止める一番の方法ってなんだと思いますか?それは「染め出しを行って、どこの場所に汚れが付いているか見てもらう」という方法です。

実際に今、日本国内で行われている一般的な定期検診でスケーリングだけをして、3ヶ月から半年後にまた検診を受ける、…というこの流れは、実際は歯周病がどんどん進行してしまうという事が言われております。

当院ではそうではなく、定期検診ごとに確認してみていただいてご自身でクリニック内で落としていただくことプログラムを組んでおり、学会の発表などでもその予防方法が一番効果的だと言われています。

これが当院のきちんとした予防プログラムです。ご自身の歯ブラシの癖を認識することで、予防効果を高めます。これは子どもから大人までの予防方法の一貫した当院の考え方です。

常に汚れがつかないようにする

スケーリング

汚れは汚れを落とした瞬間から付くものです。歯周病治療の基本的な治療は「まずはスケーリングから」と言われていますが、スケーリングだけやって安心していてもあまり意味がありません。

汚れが付かないように予防していくことが歯周病治療の大きなポイントです。

よく歯医者さんでスケーリングをした翌日に歯ぐきが腫れたり、2~3日後に腫れたりと「なぜクリーニングをしたのに痛くなるの?」というケースをよく聞きます。再付着した汚れが炎症を起こさせているのです。

当院の予防プログラムでは、「なぜ腫れたのか?」そのリスクをご自身で認識できます。歯間ブラシのサイズの選定、フロス、タフトブラシなどその方にあった汚れ落としの方法もご提案させていただきます。

当院の歯周病プログラムの効果

歯周病認定医

大学病院時代から重度の歯周病の患者さんを多く担当してきました。その中でこんな嬉しい出来事がありました。

ある日、担当していた歯科衛生士に「先生が見ている患者さんの口腔内はキレイですね。他の先生のケースと全然違います」と言ってもらえたのです。

患者さんの口腔内の変化を、常に一緒に見続けているスタッフからのその一言は、歯周病の担当医として冥利につきる言葉でした。

もちろん患者さんからも同じような御意見を頂き、喜びの声を聞かせていただいております。

歯医者に長年通っているがなかなか歯周病が良くならない、改善されないといった方は、ぜひ当院までお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

歯周病と糖尿病の関係

糖尿病

糖尿病の患者さんは歯周病治療を進めていると、血糖値が下がることがあります。内科での糖尿病の治療法を特に何も変えたわけではなく、歯科でのペリオコントロールをするだけで血糖値が下がるケースを何人も見てきております。今までにそういった患者さんを担当しており、当院の臨床からの実感です。

歯周病はさまざまな全身疾患との関係が報告されていますが、きちんとしたエビデンスがあるのは実は糖尿病だけです。糖尿病の治療をすれば歯周病も落ち着き、逆に歯周病の治療をすれば糖尿病も落ち着くことが報告されています。

当院では、問診時に糖尿病の有無や血糖値をお聞きし歯周病治療を行うようにしております。内科の先生も場合によって歯科でのクリーニングをすすめることがあります。糖尿病の方で口腔内の歯石除去やクリーニングをお受けになられたい方はお気軽に当院までご相談ください。

プラークコントロールレコード

PCR

PCR値という数字があります。これはプラークコントロールレコードの略で、初診の患者さんは、このPCR値が約60~80%あります。これを20%まで下げることを目標にします。具体的な数値を測定することにより、歯周病予防を行います。

よくあるご質問・歯周病Q&A

歯周病の定期検診の時間はどれくらいですか?
当院では1時間の枠をいただいております
歯周病の定期検診で1時間とる歯科医院は極めて少ないかと思います。当院の理想とする予防プログラムを行うと一般的な歯医者さんの20~30分のチェア時間では足らないためです。
子どもは歯周病にかかりますか?
子どもでも歯周病になります
まず初めは大人からの感染です。口移しや同じスプーン・箸などの食器に気を付けましょう。子どもも虫歯だけでなく、大人と同じ歯周病予防が大切となります。
どれくらいの速度で歯ぐきが下がりますか?
年間0.1mmの速度で歯周病が進行することもあります
健康な方でも、年間0.01mmずつ歯ぐきが下がると言われています。もし歯周病の原因菌に感染して汚れが付いていると年間0.1mmの速度で歯周病が進行して歯ぐきが下がってきます。

当院で行う歯周病治療・予防の方法

TBI(歯磨き指導)

TBI

歯垢に赤く反応する染め出し液を使い、ご自身で磨けていない箇所のチェックと磨き方の方法を一緒に探ります。当院が一番重要視する歯周病進行予防の方法です。

このステップが確実に行われていないと歯周病はいつまで経っても良くなりません。

PMTC(ラバーカップやチップでの清掃)

PMTC

PMTCは歯の表面のクリーニングをトレーニングを積んだ歯科衛生士が専用の器具を使って細菌を機械的に分解して清掃する施術です。

⇒予防歯科におけるPMTCはこちらでもご説明しています

歯石除去

歯垢が残り固まった物が歯石に変化します。歯石の中にある歯周病原因菌が歯ぐきと骨を徐々に溶かしていきますので、歯石の除去と再付着しないように予防することが大切です。

歯石除去の症例

ピエゾンマスター700を導入しています

ピエゾンマスター700

超音波スケーラー「ピエゾンマスター700」を導入しています。歯石だけに機械が反応し歯のセメント質を傷つけないような工夫がなされています。

また水の温度調節ができるので、より痛みを感じにくく、歯の表面の微細な傷をつきにくくする効果もあります。

歯周外科治療

感染した歯肉の切除や歯ぐきの下にある歯石を取り除く施術です。丁寧に治療したあとは、セルフケアを頑張っていただくことにより、ケースにもよりますが、周囲の骨が戻ることも期待ができます。

再生療法

エムドゲインというゲル素材ややGTRという再生膜素材をあてがい、歯槽骨の再生を促します。成功率の高い適応ケースが限られています。

咬み合わせや外傷のコントロール

歯が強く当たる箇所の咬み合わせのチェック・調整を行います。歯周病の原因因子に過度な咬合力がかかると歯周病は一気に進行してしまいます。

矯正歯科治療

歯周病に矯正歯科?と意外に思われるかもしれません。歯周病認定医と矯正歯科認定医によるアプローチのもと、ケースやご希望によって矯正歯科治療も行わせていただく場合があります。

被せ物の治療

歯の形態を治したい場合やご希望により、キレイな被せ物の治療を行っております。

⇒被せ物の素材についてはこちらから

0466-22-4880
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